新月の夜に思うこと。

「どうして こんな世界になってしまったの」
私が聞く。
『いつまでも人を許さないから、
いつまでも嫌いな人を持ち続けるから、
いつまでも争いをやめないから、
だから、いっそ人とのふれあいや
つながりあいなど
要らないんじゃない？

だから、そういう世界を造り上げたんだ。
君が望んでると思ってさ。
どう？君の世界 気に入ってくれたかい？
最初は戸惑うかもしれないけど
きっと、慣れてくるよ。

だって、君たちと来たら
何万年過ごしたって
ちっとも仲好くなんて
生きられなかったじゃないか。

きっと、君たちが幸せを掴むには
コミュニティや
コミュニケーションを
もっともっと制限した
こういう世界のほうが
いいんだよ』
私が答えた。

「・・・・・・
ごめんなさい。
わたし、まちがっていたかも。
許すから、全ての事を許すから。
どうか、もとに戻して」
私は懇願した

『それは、どうなのかな？
君が望んだ世界だよ。
君が変えていくしかないんだよ。

そうだね、どうしてもというのなら
まずは 自分を許していくことから
してみれば？

よく言うだろう？
“自分を愛するのと同じくらいにしか
人を愛せない”
それと、同じことだよ。
“自分を許した分だけ
人を許すことができるんだ”』
私が答えた。

この状況は
優しさを忘れてしまった
私の世界。

“ごめんなさい”から始まる
呪文のように

まずは 自分を許すことを
始めなければ。

今の自分を抱き締めて。
あたためて、
どんな状態であれ
私は私と死ぬまで一緒。

自分の命と心、
大事にしよう。